コラム

面接のドタキャンを減らす方法|飲食・小売の店長・本部向け

面接のドタキャンを減らす方法|飲食・小売の店長・本部向け
※写真はイメージです

応募があり、面接の日時も決めた。ところが当日、時間になっても来ない。電話をしてもつながらない。飲食・小売の店長なら、一度は経験があるはずです。

結論から言うと、面接のドタキャンの多くは応募から面接までの「間」で起きます。最初の連絡が遅い、面接日が先すぎる、前日に何の連絡もない。この間に応募者の気持ちが離れたり、別のお店で決まったりします。だからこそ、最初の連絡を早く、面接日を近く、前日と当日に確認するという3つで、ドタキャンは減らせます。

ただし、ゼロにはできません。起きたときの対応もあらかじめ決めておくことが、店長の負担を減らす近道です。

この記事でわかること

  • 面接のドタキャンがどのくらい起きているか(調査の数字とあわせて)
  • ドタキャンが起きやすい理由
  • 応募から面接までの連絡の進め方
  • 面接日を近くする工夫と、ドタキャンが起きたときの対応
  • 店舗でそのまま使えるチェックリスト

※この記事の情報は2026年10月15日時点のものです。

目次
  1. 面接のドタキャンはどのくらい起きているか
  2. ドタキャンが起きやすい理由
  3. 応募から面接までの連絡|4つのポイント
  4. 面接の日程を近くする工夫
  5. ドタキャンが起きたときの対応
  6. チェックリスト
  7. まとめ

面接のドタキャンはどのくらい起きているか

マイナビの「アルバイト採用活動に関する企業調査 2025年」では、直近1年間のアルバイト応募者のうち「面接に来なかった人」がいたかどうかを企業に聞いています。「辞退した人がいる」と答えた割合は、全体で32.3%。業種別では、ホール・キッチン・調理補助(飲食・フード)が44.8%、販売・接客(コンビニ・スーパー)が28.9%でした。

飲食のアルバイトを採用している企業では、4割を超える企業が「面接に来なかった応募者」を経験していることになります。

出典:株式会社マイナビ「アルバイト採用活動に関する企業調査 2025年」。2026年2月24日公表。調査期間は2025年12月5日〜10日、インターネット調査。直近1年間にアルバイト採用業務に携わった1,600名が対象(集計時に業種ごとの人数をそろえる調整あり)。

図1:直近1年間に面接に来なかった応募者がいた企業の割合(2025年)

全体32.3%
飲食44.8%
コンビニ等28.9%

数字は本文の出典(マイナビ)と同じです。飲食はホール・キッチン・調理補助、コンビニ等はコンビニ・スーパーの販売・接客の数字です。応募者のうち来なかった人の割合ではなく、来なかった人がいたと答えた企業の割合です。

この数字は、面接に来なかった人の人数や割合を示すものではありません。それでも、飲食の採用では面接のドタキャンが珍しくないこと、つまり起きる前提で仕組みを作る必要があることは読み取れます。

ドタキャンが起きやすい理由

ドタキャンをする応募者が、最初から来るつもりがなかったとは限りません。多くの場合、応募から面接までの間に次のようなことが重なっています。

  • 応募が手軽。スマホで数分あれば応募でき、同じ時期に複数のお店へ応募していることが珍しくない
  • 最初の連絡が遅い。応募から連絡までに日が空くと、その間に別のお店から先に連絡が来る
  • 面接日が先。面接まで1週間以上あると、気持ちが冷めたり、予定が変わったりする
  • 連絡手段が合っていない。知らない番号の電話に出ない、メールを見ないといった理由で、連絡そのものが届いていない
  • 面接の情報が足りない。場所、入り口、持ち物、服装、所要時間が分からず、不安になって行くのをやめてしまう
  • 断り方が分からない。辞退の連絡先が分からないため、連絡をせずに来ないという形になる

どれも、お店側の連絡の仕方で減らせるものです。

応募から面接までの連絡|4つのポイント

最初の連絡は「当日中」を目安にする

最初の連絡は、応募があった日のうちに入れるのを目安にします。営業時間中の応募なら数時間以内、夜の応募なら翌日の午前中です。応募した直後は、応募者がお店のことを一番よく覚えている時間です。

店長が営業中で手が離せないことは多いはずです。そこで、最初の連絡を誰がするかを決めておきます。副店長や時間帯責任者、本部の担当者など、店長以外でも連絡できる体制にすると、連絡が数日遅れることがなくなります。

連絡手段は応募者に合わせる

電話がつながらないときは、SMS、メール、求人サイトのメッセージ機能など、文字で届く手段を併用します。最初の連絡で「今後の連絡はどの手段がよいか」を聞いておくと、その後の行き違いが減ります。

例:最初の連絡(SMS・メッセージ)

○○店の採用担当の△△です。アルバイトへのご応募ありがとうございます。面接の日程を決めたく、ご連絡しました。次の日時からご都合のよいものをお選びください。①10月20日(火)15時 ②10月21日(水)11時 ③10月22日(木)17時。お電話が難しい場合は、このメッセージへの返信で大丈夫です。

※文中の店名・日時は例です。

日程は候補を出して選んでもらう

「いつがご都合よいですか」と聞くと、やりとりが何往復も続き、その間に熱が冷めます。お店側から3つほどの候補を出し、選んでもらう形にすると、1回のやりとりで決まりやすくなります。候補はできるだけ近い日にします(次の章で詳しく書きます)。

日程が決まったら、確定した日時、場所、持ち物、所要時間、当日の連絡先を、文字で送っておきます。口頭だけで決めると、応募者が日時を勘違いすることがあります。

前日と当日にリマインドする

面接の前日に、確定した内容をもう一度送ります。当日の朝にも、短い一言を送ります。

  • 前日。日時、場所(地図と入り口)、持ち物、服装、所要時間、当日の連絡先
  • 当日の朝。「お待ちしております」のような一言と連絡先

前日の連絡には、来られなくなったときの連絡のしかたも書いておきます。「ご都合が悪くなった場合は、このメッセージに返信してください。別の日程をご案内します」と書いておくと、来られない人が無断ではなく連絡をくれるようになり、空いた枠に別の応募者を入れられます。

図2:応募から面接までの連絡の流れ

  1. 応募当日最初の連絡(営業時間中なら数時間以内、夜なら翌日の午前中)希望の連絡手段を聞き、面接の候補日を3つほど出す
  2. 日程の確定日時、場所、持ち物、所要時間、連絡先を文字で送る
  3. 前日確定した内容をもう一度送る来られなくなったときの連絡のしかたも書く
  4. 当日の朝「お待ちしております」のような一言
  5. 面接の後結果を伝える日を約束し、その日までに連絡する

面接の日程を近くする工夫

面接日が先になるほど、来ない人は増えやすくなります。応募から面接までを短くするために、次のような工夫ができます。

  • 面接枠を先に決めておく。火曜と金曜の15時〜17時のように、週の面接枠を固定しておくと、最初の連絡ですぐに候補を出せる
  • 面接は応募から数日以内を目安に。候補日は、なるべく応募の翌日〜数日後から出す
  • 面接を短くする。アルバイトの面接は15〜30分を目安にし、店舗見学や説明は必要な分だけにする
  • 店長以外も面接できるようにする。見るポイントと質問を1枚にまとめ、副店長や時間帯責任者も面接できるようにすると、店長の予定に左右されにくくなる
  • オンラインや電話での面接も選べるようにする。来店が難しい人や遠方の人には、最初の面接をオンラインにすることもできる

ドタキャンが起きたときの対応

仕組みを整えても、ドタキャンはゼロにはなりません。起きたときにどうするかを決めておくと、店長が毎回悩まずに済みます。

連絡は1回だけ、責めずに

開始時刻を15分ほど過ぎたら、電話とメッセージで1回だけ連絡します。「本日15時に面接のお約束でしたが、ご都合はいかがでしょうか。別の日程をご希望の場合はご返信ください」のように、責める言い方は避けます。事故や体調不良で連絡できなかった人もいるからです。

再調整のルールを決めておく

連絡があった場合に、再調整を受けるかどうかはお店ごとに基準を決めておきます。例えば「再調整は1回まで」と決めておけば、店長ごとに対応がばらつきません。

記録をつけて、どこで落ちているかを見る

応募日、最初の連絡日、面接日、応募経路、来たかどうかを、簡単な表で記録します。月に一度見返すと、「連絡が翌日以降になった応募者は来ないことが多い」「面接日が1週間以上先だと来ない」のように、自分のお店のドタキャンが起きやすい場面が見えてきます。

同じ求人でドタキャンが続く場合は、求人票の書き方と実際の仕事に違いがないかも確認します。応募者が面接の前に口コミや店の情報を見て、思っていた職場と違うと感じている可能性があるからです。

空いた枠をすぐ埋められるようにする

ドタキャンで空いた時間に、ほかの応募者の面接や、繰り上げの連絡を入れられるようにしておきます。面接枠を固定しておくと、こうした入れ替えもしやすくなります。

チェックリスト

店舗でそのまま使えるように、ここまでの内容をチェックリストにまとめます。

  • 応募があったら
    • 応募当日(夜なら翌日の午前中)に最初の連絡をした
    • 店長が出られないときに連絡する人が決まっている
    • 電話がつながらないとき、文字の連絡も送った
    • 希望の連絡手段を聞いた
  • 日程を決めるとき
    • 面接の候補日を3つほど出した
    • 候補日は応募から数日以内にした
    • 日時、場所、持ち物、所要時間、連絡先を文字で送った
  • 面接の前
    • 前日に確定内容をもう一度送った
    • 来られなくなったときの連絡のしかたを伝えた
    • 当日の朝に一言送った
  • 起きたとき・起きた後
    • 開始15分後に1回だけ連絡した
    • 再調整の基準に沿って対応した
    • 記録表に残し、月に一度見返している

まとめ

  • マイナビの調査(2025年12月)では、飲食のホール・キッチンでアルバイトを採用した企業の44.8%が「面接に来なかった応募者がいた」と回答している。ドタキャンは起きる前提で仕組みを作る
  • ドタキャンは応募から面接までの「間」で起きる。最初の連絡を当日中に、面接日を近く、前日と当日に確認の3つで減らせる
  • 前日の連絡に、来られなくなったときの連絡のしかたを書いておくと、無断ではなく連絡をくれる人が増え、空いた枠を埋められる
  • 起きたときの連絡、再調整の基準、記録のつけ方を決めておき、店長が毎回悩まずに済むようにする

面接に来た人が入社後に定着するまでの流れは、アルバイトの早期離職を防ぐ「入社1週目」の受け入れ方でまとめています。応募数そのものを伸ばす求人原稿の工夫は、焼肉店のアルバイト採用における求人原稿改善の事例をご覧ください。

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※この記事の情報は2026年10月15日時点のものです。統計の最新値は株式会社マイナビ「アルバイト採用活動に関する企業調査」をご確認ください。

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